「人間には敵わない」
今日の金曜ロードショーは、スタジオジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」だった。ジブリ作品の中でも、なかなか見ないものの一つではないだろうか。
高畑監督の作品の一つで、舞台は多摩丘陵。住処を奪われた狸たちの戦いを描いた作品だ。
お調子者の狸たちを描いているんだけど、けっこう鋭く人間の傲慢さや、自然破壊に対する反対のメッセージが込められている気がする。僕はこれを見て、素直に人間の都合で自然破壊するのはよくないなと思った。
タイトルも、映画の中で出てくるセリフだ。けっきょく強く願っている人たちには敵わないんだと思う。
「耳をすませば」のコンクリートロードという歌詞は、このぽんぽこの多摩丘陵のことを歌っているらしい。
「コンクリートロード どこまでも
森を伐り 谷を埋め
ウエストトーキョー マウントタマ
故郷は コンクリートロード」
僕は東京に憧れて、東京に上京してきたのだけれど、やっぱりこの人の多さと、モノの溢れ具合、受け身な遊び。これに嫌気が刺した人たちもいるんだろうな。
何がいいのかわからないけれど、何かをしたら誰かが傷ついているかもしれない、誰かが嫌なことしたら、その原因は自分にもあるのかもしれない。